CLIN開発日記 #019|入室できない現場で迷わないために。待機・移動の案内をつなぎ直しました

こんにちは。清掃業務プラットフォーム「CLIN」の開発を進めています。

前回は、iCal予約連携から清掃ジョブを作る仕組みの進捗をご紹介しました。今回は、その後に現場のスタッフが使う画面を見直した話です。

2026年9月20日の開発では、申請・ログイン画面の共通化を進める中で、「入室できない」と報告した後の案内に、現在の業務ルールとの食い違いを見つけました。

そこで、画面の見た目を整える作業に加えて、報告したスタッフが次の行動を判断できるよう、待機・移動の導線を修正しました。今回は実装と検証、レビュー用の変更提出までの記録です。CLIN本体への本番反映はまだ行っていません。

入口の画面を、同じ使い心地にそろえる

会社管理者・管理者・スタッフの申請、メール確認、スタッフログイン。CLINを使い始めるときに通る画面には、似た入力欄やボタンがいくつもあります。

今回は、背景、入力欄、ボタン、案内文、画面幅に応じた配置を共通の仕組みにまとめました。画面ごとに別々の調整を重ねるより、読みやすさや押しやすさを保ちやすくするためです。

申請やログインの処理は保ちながら、PCでもスマートフォンでも、入口で戸惑いにくい画面を目指しています。

「報告できた」の先に、迷いが残っていました

清掃の現場では、予定どおりに入室できないことがあります。ゲストがまだ在室している。鍵が開かない。鍵が見つからない。

そのとき、管理者へ報告できるだけでは十分ではありません。スタッフには「ここで待つのか」「次の現場へ移動してよいのか」という判断が残ります。

確認した画面には、報告保存後にすぐ次の清掃を確認する案内が残っていました。一方、現在の業務ルールは、報告後の最初の5分を目安に現地で待機し、管理者の指示や期限に応じて移動する流れです。

案内が一致していなければ、現場は迷います。今回、報告後の画面を、同じ清掃案件の待機・移動案内へつなぎ直しました。

待つときと、移動できるときを分かりやすく

報告の保存に成功すると、対象の清掃は保留中として扱われ、スタッフはその案件の案内を確認します。

期限前は「現地待機(5分以内)」と残り時間を表示します。報告から5分が経過するか、管理者が先に移動を指示すると、「確認中(次現場へ移動可)」へ切り替わり、次の清掃を確認するリンクが現れます。

移動できるようになっても、その現場の問題が解決したわけではありません。清掃は保留のままです。管理者の確認が完了し、案件が清掃予定へ戻ったことを確認すると、スタッフの画面も開始前の詳細へ戻ります。

「移動してよい」と「清掃を再開してよい」を、同じ意味にしないことが大切だと考えています。

開発中・検証用データ:現地待機と残り時間を示すCLINスタッフ画面
現地待機と残り時間。開発中・検証用データの画面です。
開発中・検証用データ:次の現場へ移動できる状態のCLINスタッフ画面
移動可能になったときの案内。開発中・検証用データの画面です。

通信がうまくいかないときも、誤った案内を出さない

現場の通信は、いつも安定しているとは限りません。報告の保存に失敗したときは、成功したように見せず、選んだ理由を保ったまま再送できるようにしています。

また、待機期限をまだ読み込めていないときや、情報の取得に失敗したときに、「次へ移動できます」と表示しないようにしました。案内を再確認し、必要に応じて管理者に状況を確認する表示にします。

保存済みの報告を開き直した場合も、報告を再送するのではなく、同じ案件の案内へ進みます。管理者の指示や保留解除は、画面を開いている間に自動で確認します。

今回、どこまで確認できたか

ローカルの検証用データで、報告成功・保存失敗と再送、保存済み報告の再表示、待機期限の到達、管理者による早期移動、通信失敗と復旧、保留解除後の画面を確認しました。

PC、狭いPC画面、スマートフォンの幅で表示を確認し、今回確認した画面では横にはみ出す問題はありませんでした。ビルド、型チェック、6件のテストも通過しています。

GitHub上のフロントエンド、バックエンド、リアルタイム処理、サーバー設定、運用安全性の5つのチェックも成功しました。ただし、変更はレビュー待ちのDraft PRとして保持しており、マージ用の承認ゲートは通していません。CI全体を通過して本番公開した、という段階ではありません。

今回の画面確認は仮のAPIとデータを使ったものです。実際の業務データを使う結合確認や、現場での最終確認とは区別しています。

次は、実際に使う人の目で確認する

次の確認では、「待つべき状態だとすぐ分かるか」「移動できる状態との違いが伝わるか」「保留が解除された後に迷わず戻れるか」を見ていきます。

本日の実装は、その確認を受けられる状態まで進めました。重要な画面・業務導線の最終確認と、本番への反映はこれからです。

CLINが目指しているのは、現場で次の行動が分かり、管理者とのやり取りがつながることです。入口の使い心地と、予定どおりに進まなかったときの案内。その両方を、一つずつ整えています。